ミキという奄美大島の発酵飲料があるのをご存知ですか?
奄美大島に行くと、たいてい私はいくつかの会社のミキを飲んでいます。ミキは腸内環境を整える力があるといいます。ミキとは、発酵ライスドリンク。
このミキを、お米、サツマイモ、水の3つで作ります。奄美大島で売られているミキは甘いですが、砂糖を入れなくても作ることができます。
目次
はじめに・・・我が家の冷蔵庫の中に2年もののミキが・・・
2018年に作った奄美の発酵飲料・ミキが、まだ冷蔵庫にあります・・・。
2年ものです。怖くて飲めませんが、ミキが入った入れものを振れば、まだぷくぷくしています。すごいです・・・。
寒い冬に作りました。その日の朝はマイナス13.9度でした。そんな中に作ったのが、奄美の栄養ドリンク「ミキ」。こんな寒いときに作って発酵が遅いに決まってる~!
お米は3年前に私の田んぼで作った、もう古くなった残っていたお米。それでもできるかしら?とちょっと心配になりました。一応自然栽培ですが・・・と思いつつ、作りました。
奄美の発酵飲料・ミキの効果、効能
長寿者が多いことで知られる奄美大島で古くから飲み継がれている、米とサツマイモから作る伝統的な発酵飲料、「ミキ」。豊富な乳酸菌が腸内環境を良好に整え、さまざまな不調を改善に導くのだそうです。
ここでは砂糖を使わない、よりヘルシーなミキをご紹介します。お好みで、砂糖などを加えてください。
ミキの由来
ミキという音はお神酒に通じ、神様にささげる神聖な飲み物であること、そして島の方たちのいのちをずっと支えてきた大事な飲み物なのだそうです。自然料理家の田町まさよさんによると、関連する文献に「古来神棚に供えるためのミキには、砂糖を加えていなかった」と書かれていたそうです。
奄美大島に行けば、いくつかの会社のミキが売られていますが、それも甘いです。私もできれば砂糖を使わないミキを作りたかったのでした。でもたまには甘みも加えて飲みたい。そんなときはおすすめのお砂糖がありますのでご紹介します。沖縄のミキは、サツマイモを入れないのが奄美大島との違い。

1キロ分のお米でミキを作ってしまった~!初めて作るときはその半分の量で作りましょう。(^^;レシピもあります。
ミキの作り方
用意する材料はたったの3つです。
基本の分量(できあがり目安量2.5リットル)
〇サツマイモ・・・100g(皮をむいた量)
〇米・・・500g
〇水・・・2ℓ
<作り方>
1.お米を洗って分量のお水でおかゆを炊く(炊飯器でも可)
2.サツマイモは洗って皮をむき、30分ほど水につけておく
3.1.が冷めるまでよく混ぜる
4.3.が人肌ほどに冷めたら、サツマイモをすりおろして、3.に加える。均一になるまでしっかり混ぜる。その後もよく混ぜ、様子を見ながら発酵するまで時々混ぜる。(常温でおいておく)
5.暑い日だと一晩、寒い日だと2~3日で発酵する。発酵したらミキサーにかけ、なめらかにして冷蔵庫で保存。2週間ほど程度は保つ。
「ミキちゃん、発酵してね」といいながらかきまぜた。
こんな寒いのにそのまま普通に置いておけばいいといっても時間がかかる。
せっかちな私は、コタツに入れて発酵させた。そしたら1日で発酵しました。(笑)

ぷくぷく発酵してきたよ~!良かった。
昨晩はシュワシュワ音がしていたのが、今朝見たらもうジュワジュワになってました。発酵の力ってすごいですね。
ちょっとすっぱめのミキが好きなので、もうちょっとしてから飲もうかな。
バイタミックスでガーッとやってできあがり!!
まだ発酵が続いているので、1日1回は振って、ふたはゆるくしておく。ふたをしめたままにしたら破裂しますから注意しましょう。
玄米を1日水につけておいて、おかゆをつくる、という感じです。上記のリンクでは圧力鍋で作られたようです。ようは、おかゆをつくればいいのです。
がんばって1キロのお米でミキを作っていたら、「相変わらず好きだね~」とうちのだんなさんからあきれられる。「あなたもこれ飲むんだよ」って言ったら拒否されました。(涙)こういうのは苦手なのでした。
腸をきれいにするのって大切なのに・・・。便秘が治ったり、ダイエットになったりする。
ミキを使った料理
ミキはそのまま飲んでもいいですし、お料理にもいろいろ応用できます。作っておいしかったのは、水キムチでした。もちろん、いろいろ使えますよ。
白菜と大根の水キムチ
【材料】(2人分)
ミキ…50ml、白菜…1/8個(150g)、大根…1/4本(150g)
塩…15g、ネギ(小口切り)…1/4本分(30g)
ショウガ、ニンニク(すりおろし)…各大さじ1/2
トウガラシ(種を除きちぎる)…1/2本分
水…材料がひたひたにつかる程度
※好みの野菜で作れる。塩の分量は主な材料の5%が目安。
【作り方】
1.白菜をざく切りにして、塩でもむ。
2.1がしんなりしたら、拍子木切りにした大根を加え、さらによくもむ。
3.2にミキと、ネギ、ショウガ、ニンニク、トウガラシを加えて混ぜる。水を加えてさらに混ぜ、重石をのせ、一晩おく。
4.翌日に重石を取り、ふた付きの容器に入れ、常温で発酵させる。1日1回はかき混ぜる。2〜3日して酸味が出たら食べごろ。冷蔵庫で2週間程度は日持ちする。
ミキドレッシング
【材料】(2人分)
◎ミキ・・・100ml、オリーブオイル・・・大さじ1、 塩・・・小さじ1、コショウ・・・少々
かきまぜてサラダにかけます。
リンゴと小松菜のスムージー
【材料】(2人分)
ミキ・・・200ml、リンゴ・・・1/2個(150g)、小松菜・・・50g
【作り方】
1.リンゴは皮をむき、芯を取り除く。
2.ミキと1、適当な長さに切った小松菜をミキサーに入れ、なめらかになるまで撹拌する。
3.グラスに注いでいただく。
甘いものを加えたいとき
甘いミキを飲みたいときは、奄美大島の叶農産の自然栽培(無農薬・無肥料)の黒砂糖がおすすめ。もちろん、以下のような、自然栽培のさとうきび蜜も。甘いものならなんでもお好みで加えて下さい。
おすすめの書籍や材料
ミキのすばらしさを伝えている田町まさよさんの書籍
「奄美愛」にあふれた田町さんの書籍。今現在は奄美大島に住んでおられません。上記以外にもケーキのレシピもありますし、ミキ以外の奄美の料理についても知ることができますよ。
お米はできれば自然栽培や自然農、サツマイモも自然栽培や有機を選びたい
田町さんの講座では、自然栽培のお米を使っておられました。できれば、いい材料を選んでミキを作りたいですね。
自然栽培のお米については、当サイトのこちらからも購入できます。
日本の大切な食作り、発酵ものづくり。ご自身や大切な人の健康を考えた行動も、「愛」のひとつですよ♪
追記
私はなんてことをしていたのでしょうか。ミキは神さまにお供えするものであるのに自分と自分の家族のことしか考えていなかった!!
ミキとは、「お神酒(みき)」!!神々様ごめんなさい!!!
奄美大島では、赤いお椀に入れて神様にお供えすると、田町さんはおっしゃっていた。
赤いお椀、赤いお椀・・・と考えていたら、そうだある~!
皇居のご奉仕に行ったときに買った、赤と黒のお椀。その赤のお椀にミキを入れて神棚にお供えしたのでした。
謝罪してお供えいたしました。そのときのお写真です。
とうとがなし!!
神々さま、いつもありがとうございます!!